第302話

ダリア視点

一時間後。二人からたっぷりと、とろけるほど愛され尽くした私は、このソファが新しいお気に入りの家具リストの筆頭に躍り出たことを確信していた。心の中でクスクスと笑う。結局のところ、ここに来た本来の目的は果たせたのだから――ただ、想像していた形とは少し違っていたけれど。

とはいえ、真剣な話し合いが必要だという事実は変わらない。

「今の寄り道はすごく楽しかったけど、話さなきゃいけないことがあるの」私は二人に釘を刺すように言った。

「もちろんだよ、ルナ」リアムは満面の笑みで答えた。私がまもなく背負うことになる称号で私を呼ぶのが、嬉しくてたまらないといった様子だ。

「お望みのままに、...

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