第310話

ダリア視点

私は人混みを見回し、メイトたちの姿を探したが、どこにも見当たらなかった。何人かのゲストが立ち止まってお祝いの言葉をかけてくれたが、いつの間にか父が私の隣に現れた。父はカレブとケイデンと一緒に、ウイスキーと少しの安らぎを求めて抜け出すところだと言った。翌朝一緒に朝食をとる約束をして、父は夜の闇へと消えていった。

依然としてゲストの波を縫うように歩いていた私は、気づけばルナたちの輪に引き込まれていた。彼女たちのおしゃべりは聞き分けられないほどのざわめきとなって耳に入り、私は心ここにあらずの状態で適当に頷くだけだった。私の意識は別の場所――ローガンとリアムの居場所を探すことに向いてい...

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