第311話

ダリア視点

ローガンは私を肩に担ぎ上げ、誰とも分かち合う気のない戦利品のように脇に抱え込んだまま、嵐のような勢いで寝室へと飛び込んできた。二人きりになりたいという彼の必死な衝動の中で、私のハイヒールはずっと手前の廊下のどこかに脱ぎ捨てられ、置き去りにされていた。

彼が私を下ろすと、私は本能的に後ずさりし、互いの視線が絡み合った。視線を外さないまま、私はラップドレスの紐を引いた。布地がほどけて肩から滑り落ち、足元に水たまりのように広がる。ローガンの瞳の色が暗く沈み、白いレースのランジェリーと、繊細なレースで縁取られたサイハイストッキングだけを身に着けた私の姿を貪るように見つめると、彼の中の狼...

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