第313話

リアム視点

ローガンはゆっくりと腰を引きはじめ、先端だけが彼女の中に残るギリギリのところまで後退すると、また焦れったいほどの遅さで滑り込ませていく。一突き一突きが慎重で、一定のリズムを保ち、彼の自制心は完璧だった。彼女が腰を押し付け、秒ごとに渇望を募らせるまで、彼は決してペースを上げようとしなかった。彼は彼女の腰をしっかりと掴み、リズムを導くための支点として固定していた。

「焦らないで、愛しい人」肌に口づけながら、彼は低く崇拝するような声で囁き、彼女の切なげな喘ぎと静かな嗚咽に応えた。

二人の前に跪いていると、俺の中の疼きが熱く、必死に訴えかけてくる――俺も彼女の中に入りたい、と。だが、...

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