第339話

ローガン視点

俺が目を覚ましたとき、リアムとリアはまだ深い眠りの中にいた。眠りの靄が徐々に晴れ、意識が戻ると同時に、ここ三日間、目覚めるたびに俺を襲っていたあのパニックが再び押し寄せてきた。だが、すぐに現実が俺を地上へと引き戻す。彼女は現実に存在するんだ。俺の愛しい恋人(ベイビーガール)は、まさに今、俺の腕の中に抱かれている。彼女は俺たちの説明に耳を傾けてくれた。意図的ではなかったとはいえ、俺たちが与えてしまった苦痛を許してくれたのだ――俺だけじゃない、俺たち二人を。それどころか、彼女はヒートの間、そばにいることさえ許してくれた。

彼女のヒート……その凄まじさは、どんな覚悟も役に立たないほ...

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