第34話

ジェシーは何の揉め事もなく私を教室から出してくれた。私が真実を告げた途端、彼女の狂気じみた殺意は嘘のように消え失せていたのだ。それどころか、彼女は図々しくも私に話しかけ、ここを出てからの計画まで尋ねてくる始末だった。キャットに対する大胆な脅しよりも、ジェシーがいとも簡単に別人格へと切り替われることの方が、私には恐ろしかった。私は一刻も早くその場を立ち去りたくて、一言二言の短い返事を急いで返した。

廊下でキャットに見つかる前に、顔に浮かんだ恐怖と嫌悪を隠すのがやっとだった。彼女はすでにロッカーから必要なものを取り出し、私を探して歩き回っていた。私の火照った頬を見て、キャットは困惑に顔を歪めたが...

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