第346話

ローガン視点

ケジアとの会合を終え、部屋に戻る足取りは鉛のように重かった。

正直なところ、俺はまだ知らされた事実を完全に理解しようともがいていた。俺たちの誰も、まだ本当の意味で事態を飲み込めていないはずだ。

最初は、まるで何も変わっていないかのように生活を続けろという彼女の提案が、正気の沙汰とは思えなかった。外には俺たちが大切にしているものすべて――俺たちの家、未来、そして俺たちのつがい――を脅かす何かが存在しているというのに、どうやって平然としていられるというんだ?

考えるだけで、全身の血が沸騰するような怒りが込み上げてくる。その怪物を狩り出し、彼女に近づく前に八つ裂きにしてやりたいと...

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