第356話

ダリア視点

一瞬の間、私はその息を呑むような海色の瞳に心を奪われていた。それは私の魂の奥底まで見透かすような瞳だった。けれど、リアムの眼差しの激しさを理解する間もなく、鋭い衝撃が走った――彼が私のドレスの深いVネックを掴み、真ん中から一気に引き裂いたのだ。布が裂ける音が部屋に響き渡り、私は膝から床に崩れ落ちた。瞬く間に、私は彼らの前でありのままの姿を晒すことになった。文字通り、すべてを曝け出して。

「くそっ」ローガンが欲求不満を滲ませた声で低く言った。「あのドレス、彼女によく似合ってたのにな」

リアムは彼の方を見ようともしなかった。「また買ってやる」と彼は冷ややかに言った。「邪魔だったん...

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