第154章

午後、千鳥カフェにて。

藤原花子と石川七海が向かい合って座り、コーヒーを飲みながら会話を楽しんでいた。

話しているうちに、自然と石川おじいさんの古希のお祝いの話題になった。

「花子姉さん、おじいさんの古希のお祝い、あなたも来るよね?」石川七海は何か意図を秘めて尋ねた。

藤原花子も確かに招待を受けていた。石川家と高橋家は親交が深く、当然顔を出すべきだと思っていたので、頷いて答えた。「行くわよ、どうしたの?」

石川七海は親しげに追及した。「じゃあ……隆司兄さんも一緒なんでしょ?あなたたち、公認のカップルじゃない!」

その言葉に、藤原花子は少し躊躇した。

高橋隆司が出席することは知っ...

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