第45章

自分の親友が二日続けて子供を迎えに行ってくれたことを気にかけていた。

午前中、江口美咲は仕事を片付け、午後には石川家を訪れた。夕方には自分で二人の子供たちを迎えに行くつもりだった。

石川家に着くと、石川おじいさんの状態を確認し、問題がないことを確認した後、治療の手順通りに鍼を施した。

抜針を待つ間、石川悠斗が書類を持って入ってきた。「江口先生、こちらが用意した契約書です。問題なければ、サインをお願いします」

これは昨夜話し合ったことで、江口美咲も特に驚くことなく、書類を受け取って丁寧に読み、自分の名前を記入した。

契約を結んだことで、石川悠斗の態度はさらに友好的になった。「これから...

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