第4章
黒崎修はPCのモニターに映し出されたそのメールを凝視しながら、胸騒ぎを覚えていた。
開封しようとマウスに手を掛けた、その時だ。
「修くん、これ、今日決裁が必要な企画書だよ」
久良由美がドアを開けて入ってきた。
彼女は修の背後に回り込むと、慣れた手つきでその肩に手を置いた。
「なんだか顔色が優れないみたい?」
以前なら親密で自然だと感じられたその仕草が、今はなぜか酷く居心地が悪かった。
彼は身をよじってその手を避け、書類を受け取ると一ページ目をめくった。
三秒後、指先が凍りついた。
レイアウトは崩れ、データの桁はずれている。それどころか、基本的な用語さえ間違い...
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