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唇から切なげな甘い吐息が漏れ、私は彼を求めて必死に体を押し付けた。

ウェイクはかすかに笑みを浮かべると、首を傾げて唇を重ねてきた。彼の舌が入り込んでくると、その最初の感触に私は思わず喉を鳴らす。最後にこうしてから何年も経っているわけではないけれど、久しぶりなのは確かだ。お互いを貪り食うようなその口づけには、余裕のない必死さが滲んでいた。

彼が私の下唇を噛み、私は彼の舌を吸う。彼がさらに強く引き寄せると、私はその胸板に指を食い込ませた。指先を通して、彼の心臓が雷のように激しく轟いているのがわかる気がした。

だが、ウェイクはキスだけでは止まらない。

彼が体を回転させて私を持ち上げると、私は...

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