第142章

私が迷い込んだこの部屋を蛇行して流れる川の、穏やかなせせらぎを除けば、神殿は静まり返っている。いつ集団から離れたのか記憶は定かではないが、自分の思考と二人きりになりたいという、圧倒的な衝動に駆られたことだけは覚えている。

そうして、私は今ここにいる。ここがどこなのかは分からないが、古びて朽ちかけた部屋にしては、悪くない場所だ。

奥の壁からは滝が流れ落ちており、その音は広大な石造りの空間で鼓動のように響いている。私は流れる水のほとりに腰を下ろし、その下に広がる揺らめく水面を見つめた。まるで山全体の重さがのしかかってきたかのように、胸が締め付けられるほど苦しい。

これから待ち受けていることへ...

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