チャプター 156

コラは火山灰の上で、地衣類とキノコの塊を執拗な決意を込めてすり潰している。即席のすりこぎが岩を削るたび、その音が洞窟内に響き渡り、私たちが文明社会からどれほど遠く離れてしまったかをまざまざと思い知らせてくる。石の器の中身は、気味の悪い緑がかった茶色のドロドロした物体で、彼女が灰を足すたびにブクブクと泡立っていた。

私は好奇心と恐怖が入り混じった気持ちで彼女の手元を見つめた。「ねえ」私は鼻にしわを寄せながら言った。「それ、すごくおぞましい見た目なんだけど」

コラは顔も上げない。「この感染症が悪化した時のあんたの足の見た目に比べれば、まだマシよ」

私は顔をしかめ、腫れ上がってまだら模様になっ...

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