第171章

アオの城門が前方にそびえ立ち、珊瑚に覆われた巨大な塔が、濁った水の中でほのかに発光している。

巨大ウナギの屍から私たちを先導してきた戦士たちは、迷いのない動きで泳いでいく。先ほどの戦闘による傷や疲労が見て取れるにもかかわらず、その身のこなしは滑らかで統率が取れていた。私たちが近づくと、門の陰からさらなる衛兵たちが姿を現し、差し込む光を受けて武器が不気味に煌めいた。

「頭を下げて、話は私に任せて」コラが低く囁く。その声は穏やかだが、裏には張り詰めた緊張の糸が感じ取れる。彼女は姿勢を正し、水中であっても自信と余裕に満ちた雰囲気を、さも自然であるかのように醸し出した。

門番たちが立ちはだかり、...

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