チャプター 185

朝は、エーテルの中に漂う不気味なほどの静寂とともに訪れた。だが、私の神経は穏やかどころか、極限まで張り詰めていた。

届けられた包み――中身は化石化したヒトデや珊瑚、そして宝石で飾られた宝冠だったが、その美しさを称えるべきか、その出所に対して嫌悪感を抱くべきか、私には判断がつかなかった。職人の技が紛れもなく見事なものであることは否定できない。しかし、レアが私の手からそれをそっと受け取り、「あの方はメッセージを送っている……いつだって、何かを伝えようとしているのさ」と呟いた瞬間、私の胸の内で不安が鋭さを増した。

「コタのこと? それともレイフ?」彼女の表情を窺いながら、私は慎重に尋ねた。

彼...

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