チャプター 199

極度の疲労で頭が霞む中、私は「メナジェリー」の惨状の中を漂うように進んだ。かつては壮大だった闘技場も今や廃墟と化し、砕けた柱や焦げた石が、ここで繰り広げられた悪夢の残骸のように散らばっている。あらゆる場所が、この地で起きた残虐行為の爪痕を刻んでいた。

壁には深い亀裂が蜘蛛の巣のように走り、闘技場の砂地のあちこちが、舞い上がる沈殿物の暗い雲で汚れている。それでも、「アオ」の民たちは歩みを止めず、負傷者の手当てや瓦礫の撤去に当たっていた。「ピット」から来た治療師たちが休むことなく働き、その手は巧みに動きながら、折れた骨を継ぎ、傷を塞ぎ、熟練した手際で痛みを和らげている。破壊の中を進みながら救える...

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