チャプター 204

目を覚ますと、手首と足首が金色のベッドの枠に縛り付けられていた。本能的に身をよじると、拘束具が皮膚に食い込む。部屋は薄暗く、壁には不気味に揺らめく影が踊っている。頭がガンガンと痛み、殴られた脇腹から鈍い痛みが広がっていく。

だが、何よりも私を混乱させたのは、ベッドの足元を行ったり来たりしているコウタの姿だった。その足取りは不安定で、姿勢は強張っている。常軌を逸した様子だ――体にはまだ「メナジェリー」での惨劇の痕跡が残り、新しい痣が皮膚に浮かび上がり、足を引きずる様子も酷くなっている。

髪は乱れ、顔は疲労と猜疑心でやつれていた。数歩進むたびに唐突に立ち止まり、私には聞こえない物音に反応して頭...

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