チャプター 23

長年、私は人間としての理性に縛られ、自らを抑制してきた。だが、ウェイクと共にいる今、私は自由だ。

彼が腰を打ち付けるたび、その剛直な全てが私の最奥まで潜り込んでくる。だが、ほんの数瞬前まで私を限界の向こう側へと押しやっていたその快楽も、もはや私を満たすには足りなかった。

もっと欲しい。恋人の最も野性的な姿を見たい。彼が私に与えてくれたのと同じ、世界が崩壊するほどの絶頂を彼にも味わわせたいのだ。

空を飛び、海を泳ぎ、大海原を統べることさえできるように感じる。比類なき偉大な生物になったかのような、微塵の不安もない女神になったかのような全能感。その間も、恋人の奏でる旋律が耳元で響き続け、私を無...

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