第243章

収容房へと続く廊下には、低く、重苦しい電子音が唸るように響いている。この施設のあらゆる通路に染み付いた音だ。あたり一面、無機質な金属と循環された空気の匂いがする――あまりに清潔で、あまりに静かすぎる。

私は隣を歩くウェイクに何度も視線を走らせた。彼は明らかに緊張しており、あごを固く引き結び、その動きの一つひとつが静かな決意で張り詰めている。コーラは私たちの前を歩いている。足取りこそ一定だが、体の脇で指先が小刻みに震えているのが見て取れた。私たちは皆、神経を尖らせていた。そして、私たちが交わした合意の重みが、深海の圧力のように頭上にのしかかっていた。

やがて、扉が開いた。

室内では、ネレイ...

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