チャプター 268

ガバッと跳ね起きた。息が詰まり、心臓が戦太鼓のように激しく打ち鳴らされている。指がまた光っていた――掌から手首にかけて、紫電の火花がパチパチと踊り狂っている。まるで私から逃げ出そうとするかのように、荒々しく明滅していた。力の残響が皮膚の下を這い回り、神経の一本一本を逆撫でする。

だが、今回はパニックにはならない。

目を閉じ、深く息を吸う。ゆっくりと吸い込み、一定のリズムで吐き出す――両掌を合わせ、稲妻が勢いを失い、シュッと音を立てて完全に消え去るまで押し付ける。痺れが引くまであと数秒かかったが、それが収まると、私はようやく顔を上げた。

ウェイクはすでにベッドで上体を起こしていた。シャツは...

ログインして続きを読む