チャプター 313

謁見の間は、磨き抜かれた珊瑚ときらびやかなモザイクで覆われ、富と遺産を象徴する巨大な大聖堂のようだ。水晶の窓から差し込む光が、大理石の床の上で揺らめくプリズムとなって踊っている。この場所のすべてが、見る者を圧倒するように設計されている。威圧するために。そして、この都市こそが海の至宝であると、私たちに知らしめるために。

だが、そんなことは私の目にはほとんど入らない。

私の視線は入り口に釘付けで、胃がきりきりと締め付けられるような緊張を感じていたからだ。

ウェイクと私は、ラブレースとペトラの傍らに立っている。二人とも儀礼用の正装に身を包み、輝かんばかりだ。ペトラの表情は穏やかで、優しささえ漂わ...

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