チャプター 78

ウェイクの唇が意地悪く歪む。私たちの間の冗談めいたやり取りが、より深く、激しいものへと変貌していくのを私は見つめていた。立ち込める湯気と同じくらい濃密な熱気が、肌をビリビリと震わせる。

私はゆっくりと、意図的な動作で彼の全身に石鹸の泡を這わせ、その硬く張り詰めた肉体の上を滑るように手を動かす。彼が息を呑む気配に、これほどの反応を引き出せるのだという優越感が胸を満たした。彼の世界や、今起きている全てのことに私はまだ不慣れかもしれない。けれど、ここ――この瞬間だけは、私が主導権を握っている。

熱いシャワーが降り注ぎ、泡を洗い流していくが、私たちの間のテンションは高まるばかりだ。ウェイクは手を伸...

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