チャプター 79

「俺と君は、まだ終わっちゃいない」

彼を見つめ、私は瞬きをした。どうしてこんなに早く、また始めようなんて思えるの?

ウェイクは私を無理やり立たせると、ガラスの壁へと向きを変えさせた。息を整える間もなく、私は壁に押し付けられる。背中に彼の体の前面が密着し、彼の手が私の二の腕を滑り降りて、手首を掴んだ。

彼が私の両手を頭上へと持ち上げ、ガラスに押し付けると、私は漏れそうな声を必死に飲み込んだ。恐怖からではない――彼の拘束は強いけれど、痣ができるほど乱暴ではないからだ。

そこにあるのは欲望、渇望、そして言葉にできない数々の感情だけ。

「足を開け」

脳が理解するより先に体が反応し、彼の命令...

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