第78章

「自由、お母さん今日は帰りが遅くなるかもしれないから、先に寝ているのよ? 何かあったら佐々木さんに言うか、それとも直接お母さんに電話してもいいからね」

自由は素直にこくりと頷いた。

「うん、ママ安心して。ちゃんといい子にしてるから」

ほどなくして、北村南が別荘に到着し、林田知意を迎えに来た。

「北村さん、葉田さんは?」

車に乗り込んだ林田知意は、葉田南霆の姿がないことに気づき、少し不思議に思った。てっきり北村と一緒に来て、そのまま全員で宴会場へ向かうものだとばかり思っていたからだ。

北村はハンドルを握りながら答える。

「葉田さんはまだ会社で残務処理をしています。ですが、もうすぐ...

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