第88章

「自由。私とパパの間には、もう本当に可能性はないの。だから変な期待はしないで。でも、ママは約束する。国内にいる間、自由がパパに会いたい時は会ってもいいわよ。それでいい?」

 林田知意は結局、情にほだされてしまった。これほど幼い子供なら、父親が毎日そばにいてほしいと願うのは当然だ。

 今、自由は国内におり、佐藤聡との距離も遠くない。それなのにパパに会わせないというのは、あまりに残酷すぎる。

 物理的な距離が近いうちは、何度か会うことを許してもいいだろう。将来、南の会社の件が片付き、自由を連れてアメリカへ戻れば、父子が会うことは難しくなるのだから。

 距離が離れれば、自由の想いも自然と薄...

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