第15章 あなたが自分で脱ぐか、それとも私が手伝うか?

福江良平は彼女を強く抱きしめた。

そうすることでしか、一晩中の憤りを癒せないかのように。

千葉清美は眉をひそめ、必死に起き上がろうともがいた。

だが福江良平は彼女を放そうとしなかった。

「楽しかったのか聞いてるんだ。まだ答えてないだろう!」

千葉清美は彼の力には到底かなわず、悔しさで泣きながら叫んだ。

「一体何を言ってるの!何が楽しいの!何のことよ?!」

以前なら、こんな大声で彼に向かって話すなんて絶対できなかったはずだ。

もがく彼女は、彼の腕の中で身をよじらせていた。

彼ののどぼとけが上下に動き、次の瞬間、彼は彼女をきつく押さえつけた。

「もう動くな」嗄れた声で言った。...

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