第25章 彼に全部見られた

千葉清美は崩壊寸前だった。

「あっ!あっ!あっ!この変態!この痴漢!な、なんで全部見たの?」

彼女のヒステリックな様子に対して、福江良平は極めて冷静だった。

「見なきゃ、私が意識不明の間、お前が私にどんなことをしたか、どうやって分かるんだ?昼間は私に冷たい態度を装って、夜になると、こうも遠慮なく私の体を弄ぶなんてな」

彼は彼女を見つめながら、ゆっくりと続けた。

「しかも、自分から恥知らずにも服を脱いだのはお前だろう。私が強要したわけじゃない。私に見られて文句を言うつもりか?見たくて見たわけじゃない。見るものなんてないだろう。骨と皮ばかりで。まな板みたいだ。肌は白いけどな」

彼はそ...

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