第45章 千葉清美、お前は冷酷だな

「知子は実は優秀な女性だし、良平のそばで何年も過ごしてきた。残念ながら、愛は時間の長さとは関係ないんだ。彼女は良平のそばで十数年も居たのに、良平は彼女に目もくれなかった。本当に興味がないってことさ。森くん、彼女を説得して、一本の木に縛られないようにした方がいいよ」

唐沢森は困ったように言った

「試してみるよ」

福江良平は黙ったまま、次々と酒を飲み続けた。

高橋北は彼が飲み続けるのを見て、急いで目の前の酒瓶を取り上げた。

高橋北は福江良平の隣に座り、言った

「良平、酒ばかり飲むなよ。気分が悪いときに闇雲に飲むと体に悪いから、フルーツジュースでも飲みなよ」

福江良平は...

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