第48章 彼女ができた

賀川純は軽く頷いた。

「そう、僕はまだ起業したばかりなんだ。あの日、婚活パーティーで鈴木さんがあんな感じのドレスを着ていて、すごく大人っぽくて、セクシーに見えたから、クールな大人の女性だと思ってた。まさか青春系の可愛い子だったなんて」

「もう言わないで。あの婚活パーティーに行ったのは、父に無理やり行かされたの。家柄が釣り合っている相手を見つけて、大学卒業したらすぐに結婚しろって」鈴木舞は愚痴をこぼした。

賀川純は笑った。

「僕も同じだよ。父に無理やり行かされて。あんな大人っぽい格好までさせられて。すごく違和感あったんだ」賀川純が笑うと小さな八重歯が見え、とても爽やかだった。...