第13章

相澤俊は携帯の画面に映る桂原明の期待に満ちた顔を見つめて、小声で愚痴をこぼした。

「二人とも夫婦なんだから、直接彼女に動画を撮ってもらえばいいじゃないか?」相澤俊は桂原明が本当に慎重すぎると思っていた。この盗撮行為は、まるで変態ストーカーになったような気分だった。

「余計なこと言うな。カメラを向こうに向けろよ。お前の顔なんか見たくないんだからな」画面の中の桂原明が急かしてきた。

「お前の顔を見たいわけじゃないんだけどな」

相澤俊は目を回して、カメラをアウトカメラモードに切り替えた。

相澤俊は桂原明の期待に満ちた顔をはっきりと見ることができた。

すぐに葉山風子が試着室から出てきた。...

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