第23章

桂原明は葉山風子が自分から食事に誘うとは思ってもみなかった。しかし、彼はその申し出を受け入れた。

桂原明は葉山風子との電話を切った後、相澤俊に再び電話をかけた。先ほど監視カメラで相澤俊と葉山風子が何か話しているのを見て、その直後に葉山風子から電話がかかってきたため、彼らの会話内容を知りたかったのだ。

相澤俊は電話で先ほどの会話の内容を桂原明に伝えた。

「同窓会が俺が行きたくないとか、礼儀知らずだと思ってるのか?面白いな」桂原明は電話を切った後、口元に微笑みを浮かべ、あごに手をやりながら何か面白いいたずらを思いついたようだった。

桂原明はスマホを開き、あるレストランの住所を葉山風子に送...

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