第44章

パンツのファスナーのせいで、桂原明と葉山風子は二人とも非常に気まずい思いをした。店長もそれについて申し訳なく思い、二人に八割引きにしてくれた。

桂原明の表情は非常に冷たく、ただ時々目尻の筋肉がピクピクと痙攣するだけで、そして彼の歩き方はとても奇妙だった。これはすべてファスナーが股間の皮膚を挟んでしまったせいで、彼はまだ痛みを感じていた。

「ごめんなさい、本当に反省してるわ。次からはこんなことしないから。あの店長にパンツを交換してもらうべきだったわね」葉山風子は申し訳なさそうに桂原明を見つめた。

桂原明は振り返り、不満げに葉山風子を睨みつけた。

「お前は本当に暴力狂だな。俺でさえ上げら...

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