CH100

ハヤト

ゆっくりと、闇が晴れていった。光がきらめき、舞い踊る。雲が俺の周りで渦を巻いていた。俺たちの寝室で、彼女が俺を見上げ微笑んでいるのが見えた。俺の隣に横たわり、数時間前に俺の肩から滑り落ちた衣だけを身に纏っている。

その時、恐怖が俺を襲った。心臓が悲しみで痛む。体は重く、動かすことさえできない。これは死なのか、それともただの休息なのか? 分からなかった。ただ、ツネオに玉座をあのような形で委ねてしまったことへの罪悪感が、胸を締め付けた。

それでも、彼女は微笑んでいた。その瞳には安らぎが満ちている。夢と思慕の世界で、俺は彼女と共にいた。すると、罪悪感が薄れ始めた。俺はその感覚を繋ぎ止め...

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