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ツネオ

「向かっているよ」父上が言った。「どうやら、昨夜はなかなか寝付けなかったらしい」

母上は嬉しそうに甲高い声を上げた。「もっと早く会いたかったけれど、小さい子はできるだけたくさん寝たほうがいいものね」

その時、カイが到着し、モーガンの方へ駆け寄った。

「モーガン様、起きたんですね!」彼は叫んで、彼女に飛びついた。「すごく会いたかったです」

モーガンも彼を抱き返した。「私も会いたかったわ。寂しくはなかった?」

彼は首を横に振った。「ツネオが時々相手をしてくれたし、いろいろ勉強してたから」

彼は顔を上げ、僕の母上の方を見た。「あの、この状況は……?」

母上はテーブルを回り込み、...

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