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モーガン

彼女の声にはためらいが滲んでいたが、私は微笑みを返した。

「本気ですよ」

彼女は頷いた。「それなら……あなたがそうするのが最善だと思うのなら」彼女はくすりと笑った。「あなたの判断にお任せするわ。それにしても、天は本当に素晴らしい女性を息子の人生に遣わしてくださったものね」

彼女は瞳を潤ませながら微笑んだ。「誰かのために自分たちのハネムーンを諦めるようなお嫁さんなんて、そうそういるものではないわ」

私はふっと笑い飛ばした。「この状況なら、驚くようなことではありませんよ」

ハルカはきょとんと瞬きし、やがて吹き出した。

「笑ってはいけないのだけれど!」彼女は声を上げた。「私がどう...

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