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モーガン

「それで、私の問題を解決した今、一体どうして私を探しに来たの?」

「あれで君の問題がすべて終わったわけじゃない、そんな気がしてね。それにしても、どうしてこんなことになったんだ?」

私たちが彼の執務室へと戻る途中、彼はため息をついた。

「君は落ち着きがない……明らかにまだ動揺している」

「これからあなたが話そうとしていることが、私をもっと動揺させるって分かってるから、そんなことを言うの?」

「かもな」

彼は髪をかき上げながら、また一つため息をついた。「『天宮羅針の儀』で用いる礼服に関することだ。あの礼服は、限られた熟練の職人にしか扱えない特殊な『天界の糸』で織られている。君の家...

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