CH13

ツネオがベッドに戻った頃には、私の顔はまだ火照っていた。マヤは私を見て大喜びし、私がどれほど泥だらけかも構わずに抱きついてきた。私は金貨の入った袋をクローゼットに隠し、マヤに頼んでツネオの浴室にお湯を張らせた。彼女は着替えを持ってきていなかったが、私はあえて何も聞かなかった。どうせ、ここにある服はどれも私のものではないのだから。

その代わり、私の頭の中は、彼がすぐ隣の部屋にいる状況で、自分が彼の浴室で裸になっているという事実ばかりに向いていた。浴室のドアには遮蔽の魔法をかけたが、だからといって意識しなくなるわけではない。

『礼を言うのはこれが最後だ、我が妻よ』

湯気が目に染みて、磨き上げ...

ログインして続きを読む