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モルガン

「待って!」

予想通り、彼女は叫んだ。

「止まるべき理由を言え。おとなしく投降するという条件付きでな」

彼女は躊躇した。だが、最後の抵抗は崩れ去った。メイの肩が落ち、初めてその表情に恐怖が浮かんだ。追い詰められたのだと、彼女自身が悟ったのだ。

「後悔することになるわよ。絶対にね」

「合意したと受け取ろう」

私は剣を鞘に収め、衛兵たちに頷いてみせた。

衛兵たちが彼女を拘束しにかかる中、私は疑問を抱かずにはいられなかった。一体どうやってこの状況を切り抜けるつもりだったのか。私が毒の件に気づいていることは知っていたはずだ。確信がないとしても、少なくとも疑われているとは思っただろ...

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