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モーガン

王室内の弱点を探り、策を練る長い一日がまた終わった。ツネオと私は食堂の重苦しい空気を背に、早々に席を立った。自分たちの部屋に戻って二人きりになると、ようやく長い溜息が出た。肩の荷が下りたような気はしたが、心の奥底にはまだ堅い緊張の結び目のようなものが残っていた。

ツネオは最初、黙ったまま私の隣を歩いていた。その表情からは何も読み取れない。彼がまだ今日起きた出来事を反芻しているのが分かった。私はそっと彼の手を握った。

「お風呂、どう?」私はドアの方へ顎をしゃくって尋ねた。「私たち二人とも……必要だと思うし」

彼の唇が微かに動き、頷いた。私たちは浴室へと向かった。仕切られた洗い場...

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