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モーガン

二人が王宮の門をくぐり抜け、その顔に輝くばかりの笑みを浮かべて到着した瞬間、私の心は安堵で満たされた。ハヤトは……生き生きとしていた。これまで見たことがないほど、本当に生命力に満ち溢れている。ツネオがそれをどれほど喜んでいるか、痛いほど伝わってきた。彼の瞳は喜びできらめき、その表情にはある種の平穏が滲んでいて、それを見ているだけで私の肩の力まで抜けていくようだった。ハルカは彼の隣を歩き、温かく光り輝くようなオーラをまとい、まるでこの世界にハヤトしかいないかのように彼を見つめている。誰が見ても、二人は深く愛し合っていた。

そんな風に寄り添う二人の姿を見て、私の中で何かがカチリと音...

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