157

ハヤト

なぜだ? そしていつから奴らはエリアの言いなりになっていたのか。それは俺のハーレムのほぼ全員に問わねばならない問いのように思えた。俺はメモを取っているジュンに目をやり、それから長老たちへと視線を戻した。証拠なしに確信を得ることはほぼ不可能だが、後でハルカとジュンにこの考えを相談してみよう。

彼らの忠誠心について、俺は幻想など抱いてはいなかった。もし俺が「金の竜」でなければ、長老たちは俺ではなくエリアを玉座に就かせようと画策しただろう。ハルカとの出会いは事態を複雑にし、そして……。

俺は目を閉じた。エリアもまた、ケイジと同じことをした可能性は十分にある。その考えが引き起こす激しい怒...

ログインして続きを読む