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ツネオ

太陽が荒涼とした地平線の向こうに沈み、森を深い藍色の影で染め上げていく。足元に濃い影が溜まり、集落へと重い足取りで戻る間も、漠然とした不安が一歩ごとに心を蝕んでいた。襲撃者たちは皆、これ以上有益な情報を漏らすくらいならと自害を選んだが、タロフはさして気にしていない様子だった。

彼らが「声」の使徒であるという言葉の意味も、源に触れることが何を意味するのかも、彼は説明しようとしなかった。

俺はブーツで石ころを蹴飛ばし、荒れた道の上を転がっていくのを眺めながら、モーガンや町の者たちに追いつこうと足を速めた。歩きながら、風景に残された黒い傷跡と、その静寂に目を向ける。搾取の魔法はまだ作動...

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