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ツネオ

村に戻ると、そこは興奮のざわめきに包まれていた。彼らは歓声を上げ、畏敬と感謝の言葉を口々に叫びながら俺たちのもとへ駆け寄ってくる。到着して以来初めて、妖精たちの顔が心からの安堵で輝いているのを見た。自分たちの故郷がついに癒え始めたことを悟り、その肩の荷が下りたのだろう。

モルガンは微笑み、誇らしげな光を瞳に宿して妖精たちを見渡した。「思ったよりも効果が出るのが早いわね……。これなら、すべて元通りになるまでどのくらいかかるかしら?」

俺は首を横に振った。「亀裂についてはまた別の問題だが、穢れ自体は数日もあれば消え去るだろう。君が二つの祭壇を灯してくれたおかげで、山も数ヶ月以内には完...

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