CH18

ツネオ

モーガンが去ってからの時間は、永遠のように感じられた。この部屋がこれほど牢獄のように思えたことはない。俺は宮殿との繋がりを使って彼女が去るのを見守ったが、その接続を維持するのは酷く消耗した。俺はそれを嫌った。母上の死はおろか、暗殺未遂の黒幕を示す証拠がないためにここに閉じ込められているという事実が、何よりも憎らしかった。

宮殿に巣食う蛇のような連中とモーガンがたった一人で対峙すること、あるいは人間界へ一人で戻ることを思うと、気が気ではなかった。彼女はただの人間だ。若く、脆い。もし彼女の身に何かが起これば、俺の中の竜がこの世界を――宮殿もろとも――焼き尽くしてしまうだろう。

俺は苦...

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