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モーガン視点

「その両方だよ」とツネオは言った。

ハルカはため息をつき、鼻の付け根をつまんだ。「まあ、少なくとも五体満足で戻ってきたわけね。事態は解決したの?」

私は頷いた。

彼女は肩をすくめる。「次は湖のコテージに行ってもらうわ。あそこならトラブルに巻き込まれようがないもの」

ハヤトは鼻を鳴らした。「お前はあそこでも四六時中トラブルを起こしてるじゃないか。安全な場所を選ぶセンスは皆無だな」彼は私たちを見た。「だが、あのような事態から逃げ出さなかったことには感謝している。なぜ援軍を呼ばなかった?」

私は首を横に振った。「そんな時間はなさそうでしたから」

彼は頷いた。「使いを出して...

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