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モーガン

ハヤトの視線が広間を一巡し、各代表団の上で短く留まった。彼と目が合うと、私は微笑みを返した。人間界について私が伝えた言葉が、彼に届いていたらしいことに感謝を込めて。

「今この時、星々の配列が整い、我らが世界の境界が揺らぐ中、私は誓いを新たにする。竜の闇にかけて、『羅針盤の戦士』として、私は名誉と公正をもって統治し、管理者として人間界を守護し、今宵更新される盟約の理念を遵守することを誓う」

彼の言葉には、広間の深くまで響き渡る厳粛な重みがあった。宮殿の壁が輝き出し、誰もが息を呑む音が聞こえた。頭上の天球時計が眩い光を放ち、竜の方角に、蓮の花に絡みつき星々の間を練り歩く巨大な黒竜の...

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