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ハルカ視点

私は呆然として、ツネオとモルガンの顔を交互に見つめた。かつてオリジナルのフェニックスがこの場所にいたのかどうか、疑念を抱いていたとしても、今やそんな疑いは消え失せていた。だが、二人揃った姿を目の当たりにして、私はある思いを巡らせずにはいられなかった……オリジナルの黒龍は、私の息子の中にいるのではないか、と。アンゾーやユウマは知っているのだろうか? それは何を意味するのか? 私はハヤトを見やった。彼は黙って私の手を取り、身を寄せた。

「大丈夫だ」

その言葉を信じたかったが、どうすれば大丈夫でいられるのか、私には見当もつかなかった。

食事の残りの時間、私は彼らを観察し続けた。ア...

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