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【モーガン】

私は馬鹿らしくなって、思わず笑ってしまった。彼は部屋の中へ戻り、私もそれに続いて中を見渡した。部屋は私の記憶にあるよりもずっと殺風景だった。いくつか物を取り払ってしまったのかもしれないが、一番大事なものはまだそこにあった。彼は鞄を取り出し、服をひっかき回して探し始めた。私たちは、彼の学校のことや、私がいない間に彼がしてきたことについて少し話をした。気づくと、彼はうとうとし始めていた。私は彼をベッドに寝かしつけ、蝋燭の火を吹き消してから部屋を出た。

ツネオが私を腕の中に引き寄せた。「大丈夫か?」

私は首を振った。「最悪な気分よ」

「君のせいじゃない。こうなるとは誰も知る由も...

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