CH21

モーガン

マヤの後についてツネオの私室を出ると、深紅の絹のローブが肌に豪奢にまとわりついた。頭上の宝冠は驚くほど重く、装飾品というよりは盾のように感じられる。それを身につけていると、まるでツネオを連れているような感覚があり、それがどれほどの安らぎを与えてくれるか、自分でも驚くほどだった。

豪奢な回廊を進むにつれ、揺らめく松明の炎が壁に長く踊るような影を落としていく。空気そのものが目に見えない緊張で唸りを上げているようで、ツネオの部屋にあった静かな親密さとは対照的だった。宮殿は静まり返り、私に手を差し伸べて「すべて大丈夫だ」と囁きかけてくるようだったが、それでも私の神経は張り詰めたままだった...

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